今回は、明珠閣でも執り行われる機会が多い「社葬」について取り上げてみました。社員の方やご親族の方などは、なかなか社葬を執り行う機会もなくどのように葬儀が行われるのだろうと疑問に思われる方も多いのではないでしょうか?もし、社葬が執り行われるようになった場合に参考としてご覧頂ければと思います。
目次
1.社葬とは?
1-1.社葬にも種類がある?
社葬の定義とは何か説明をしていきたいと思います。社葬とは会社が主体となって葬儀を執り行う事です。費用なども会社が負担をします。ケースとしては、先に近親者で葬儀を行い、その後に社葬を執り行うというケースが1つ。通夜を近親者だけで行い葬儀・告別式を社葬で執り行うケース。通夜から葬儀、告別式まで執り行うケースもあり、社葬の在り方に決まり決まった形があるわけではありません。そして、社葬には「社葬」「お別れ会」「合同葬」など大枠で3つの形式があります。社葬は会社が主催して行う葬儀で合同葬とは、遺族と会社が合同で執り行う形を言います。お別れ会は、ホテルなどの会場で宗教儀礼などの要素を無くし献花や音楽などでお見送りをする会です。芸能人の方が亡くなった場合にファンが参列する場合などでお別れ会などを行われるケースがありますが、イメージとしてはそのような感じです。
1-2.社葬はどのよう場合に行われる。
社葬はどのような場合に行われるのでしょうか?創業者や社長や専務、常務など会社の要職に就かれている人や過去に就かれていた人など会社に貢献をされた人に対して執り行われます。会社の発展に大きく貢献した場合などは、要職でなくても社葬が執り行われる場合もあります。また、交通事故や災害などで業務中に不慮の事故や事件などで亡くなられた場合も社葬を執り行われる場合があります。

2. 社葬にはどのような人が参列をするのか?
2-1.社員
ここまでは、社葬の種類やどのような人に対して行われるかを説明してきましたが、ここからは、社葬に参列するのは、そのような人が対象なのかを説明していきたいと思います。まず始めに社員の場合です。社葬の場合は、会社の代表が葬儀委員長として葬儀の最高責任者となり葬儀を執り行います。社葬となれば会社が運営を行い、費用を負担します。会社の規模にもよりますが、道案内や受付などの手伝いをする必要があります。会社の規模の大きい場合ですとそれ以外にも施設内の案内や食事の時などもお酌をしたりお食事を勧めたりと喪主側の立場であると認識をして行動をすることが必要です。
2-2.会社関係
社葬の場合には、関係各所に案内状や電話またはメールなどで連絡が入ります。そして、通夜、葬儀・告別式などの日程を確認して葬儀に参列をします。社葬を行う会社との関係で誰の声が掛かるか変わってきます。企業同士深いつながりがある場合は代表又は役員クラスに声がかかりますが、営業担当などに声が掛かる場合もありますので葬儀を行う会社の連絡に応じて参列をしましょう。万が一、参列出来ない場合は、弔電を送るようにしましょう。
2-3.親族
前述でも申し上げた通り、先に親族で葬儀を執り行ったあとに社葬を行うこともありますし、会社と合同で葬儀を執り行う合同葬で執り行う場合もあります。会社側と調整を行い、葬儀を執り行う必要があります。合同葬の場合は会社と合同で葬儀を執り行うので親族から喪主、会社側から葬儀委員長が代表し合同で執り行う事になります。

3. 社葬の流れ
3-1.葬儀場選びについて
社葬の場合は、数百人から多いと数千人規模の参列者が葬儀場に来ることになります。参列者と葬儀場の規模を誤ってしまいますと参列者に迷惑が掛かる事は、もちろんですが近隣住民や店舗・施設などにも迷惑を掛けてしまう事になります。人数が多いのでイベントの開催などと同じで導線や駐車場などに気を使い、慎重に選ぶ必要があります。当然、人数の規模により葬儀場の利用料金も異なります。参列者が何人になるかをしっかりと把握しておきましょう。また、ホテル会場などですと遺骨や遺体の持ち込みを禁止している場合が多いので併せて注意しておく必要があります。
3-2.社員の葬儀の手伝いについて
社葬は会社が主催で行うものなので運営も社員が手伝う場合があります。そして通常の葬儀とは違い人数が多いので人手もそれなりに必要になってきます。近隣の式場までの案内係、受付、会計係、食事の時には接待などの係が必要になります。社葬と決まったら係を決めその係に何人必要かを事前に想定して決めておく必要があります。
3-3.社葬で葬儀前までの流れ
①逝去から
故人が逝去後になるべく早い段階でご遺族に社葬を行うための相談をします。この際に前述(1-1)でも申し上げました近親者だけでお通夜を行うのか、お通夜からすべて会社が主催で行うのかなどを調整する必要があります。
②会社で社葬を行う決議をする。
取締役会で社葬を行う決議をします。そして葬儀委員長を選任し葬儀の段取りを進めていきます。
③社葬の形式を決める。
故人の生前信仰していた宗旨などを確認しまがらどの様な形式で葬儀を執り行うかなどを詰めていきます。ご遺族とも(1-1)で説明をしたどの様な形式で行うか確認を取り進めていきます。
④葬儀社・葬儀式場の選定
③で形式が決まったら葬儀社の選定を行い、参列者の規模感や宗旨など条件を基に葬儀式場の選定を進めていきます。
⑤日程の選定
葬儀式場の選定が決まった後は、日程の調整を行います。ご遺族や関係各所にも確認を取りながら調整を進めていきます。
⑥係を決める
運営本部、案内係、受付係、会計係、接待係など社内で担当を決めていきます。
⑦社内外への通知
形式、葬儀式場、日程が決まったら社内、社外へ通知を行っていきます。社外で早急に対応をしなければならない関係者には、電話で連絡をし、同時に通知状を郵送します。また、新聞広告などで告知なども行う場合もこのタイミングで行う必要があります。
⑧供花取り纏め
社内や関連会社の供花の注文を行います。
⑨式当日の通夜
ご遺族と調整の上、通夜から社葬で行う場合、社内関係者は全体で打ち合わせ後、持ち場の係の担当を行います。開式、読経、弔事、弔電、葬儀委員長挨拶、喪主挨拶、読経、喪主お焼香(葬儀委員長など会社の主要人など)、ご遺族焼香、その他の参列者焼香、閉式という主な流れになります。
⑩告別式
社葬の参列者は、多いのでしっかり時間のスケジュール管理をしておく必要があります。お焼香なども全員ができない場合もあるので、その場合は主要な人へ事前に声を掛けて先にお焼香をして頂き滞りなく行う事が必要です。
最後に・・・
社葬は、通常の葬儀とは少し異なり会社が経費を使って行う為に事前に決議を取るなど準備が必要です。そして社員の協力も必要になってきます。式を滞りなく執り行うには、スムーズに準備を行う事と社員への協力要請を行う事がとても大切です。すこしでもこの情報で社葬が滞りなく行われる事を願っています。
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【用語辞典】
・社葬・・・会社が主催となって執り行う葬儀
・合同葬・・・遺族と会社が合同で執り行う葬儀
・お別れ会・・・宗教儀礼などの要素を無くし献花や音楽などでお見送りをする会。
・葬儀委員長・・・葬儀をサポートする葬儀委員をまとめる最高責任者のこと。
・葬儀場・・・お通夜と葬儀・告別式を行う場所です。火葬以外の葬儀の儀式を行う事を言います。
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